あと一週間待てば サクラ花開く土手の道
大切なヒトの 葬儀の帰り道
「あと何回 いっしょに春を迎えられるのかな
僕らにも いつか別れの時が来るのかな」
ポツンと言ったキミの言葉
油断して熱い鍋に触れてしまった時みたい
ビックリして 涙が出そうになる
私たち 元気なのに 似合わない
キミの言葉 胸の奥に沁みこんだ
懸命に働いて 年老いた
「自分の人生はフツウの人生だ」と口癖のように言っていたけど
いつも 周りの人たちを笑わせるのが好きだったあのヒトは
沢山のことを教えてくれた
1年前
「サクラを見るのは 今年が最後かもしれない」と死を悟っていた
それでも 私たちを笑わせた
「死ぬことはコワくないさ あの世は随分いい所らしいよ~
その証拠に 行って帰ってきた人はいないからなぁ」
「人を笑顔にするのって 優しさだよね」
「本当に優しいヒトだったな ダジャレで時々スベってだけど」
顔を見合わせて クスッと笑った
たぶん同時に思い出した あのヒトがよく言っていたダジャレ
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あと一週間待てば サクラ花開く土手の道
大切なヒトの 葬儀の帰り道
傍にキミがいてくれて よかった
ご訪問ありがとうございました
感謝☆